不登校は悪い事?
不登校は、悪い事なのでしょうか?
過去、我が子(長男)は中学3年生の時に不登校になりました。
今年に入ってすぐのことだったので、ほんの半年ほど前のことです。
そんな経験を元に、少し考えを書いてみたいと思います。
そして、現在子どもの不登校に悩んでいる親御さん(特にはお母さん)が明るくいられる環境、「明るい不登校」の場づくりについても知って頂きたいと思っています。
「学校」は行かないと(行かせないと)いけない?
確かに、小中学校は義務教育なので「多くの子どもが行っている場所」ではあるかもしれません。
「だから行かせないと!」は、ちょっと違う。
そう、行かなくても「義務教育違反」にはなりません。
実際に「行かない選択」をした子どもたちがいます。
「本来であれば行っている所」に「行っていない」ことで、多くの人は「行くようにさせなくちゃ!」と思ってしまう。
親も、先生も。
「学校に行けるようになること」が、不登校児の目指すゴールだと思ってしまう。
でも、それは本当にそうなのでしょうか?
学べること、学べないこと
もちろん、学校で学べることはたくさんあります。
集団の中での生活、友だち関係、基礎学力など。
でも、学校でしか学べないわけでもない…よね?(笑)
逆に、友だち関係がうまくいかずに、行けなくなることもある。
(我が子はちょっとそれもありました)
そうすると、途端に楽しくなくなってしまって、行きたくなくなる。
そう、行けなくなる。
親が最初にやってしまう事
「学校に行くのが普通」という認識の親の場合、まずは行かせようとします。
ギリギリになっても、間に合うように起こして、学校に送って行ったりします。(無理やり)
我が子も、行ったと思ったら玄関先でずっと立っていたことがあります。
また別の日は、はらはらと涙を流していたこともあります。
そんな姿を見ても、親はまず連れて行ってしまう。
でもそれも仕方ないんです。
だって、そんなこと経験して来なかったから。
行かないなんて信じられないから。
行って当たり前だと思っているから。
自身が経験したからこそ分かるこの想い。
でも、それって誰のため?
「無理して行かなくてもいいよ」と言えた日
親の仕事の都合、そして世間体など、色々なものが付きまといます。
「子どもが学校に行っていないなんて、周りになんて思われてしまうのだろう」と。
でも、相変わらず子どもは活き渋り、休みがちになって行きます。
そんな日々を繰り返していると、ふと、一番しんどい思いをしているのは誰でもなく本人(子ども)であることに気付くのです。
世間体とか、周りにどう思われるとか、そんなことどうだっていい。
こんなに苦しんでいる我が子を見る事の方が辛い。
今までも、無理して行っていたのかもしれないと思うと、胸が張り裂けそうな気持になりました。
そして
「もう無理して行かなくていいよ」
そう言えたのです。
その時、息子の顔が、ふっとゆるんだように見えました。
お母さんが落ち込まないために
子どもが学校に行かなくなり、不安になるのは将来の事。
学校に行かず、進学はどうするの?
仕事に就けるの?
なんて、まだ起こっていない事ばかりにフォーカスしてしまいがちです。
家にいて、ずっとゲームをしている。
朝も起きてこず、寝ているばかり。
そればかりか昼夜逆転の生活。
学校との連絡、家族との関わり、身内からの登校圧等…。
一気に将来の不安とストレスが押し寄せてくる。
でもそこで、お母さんが落ち込んでしまっては、家庭が崩れてしまいます。
そんな時に一番良いのは、実際に不登校のお子さんを持つお母さんの話しを聞く事。
特に「学校、行かなくても別にいいよね」と思っている突き抜けたお母さん達と話をして、経験や考え方を聞いてみて下さい。
明るく、笑っている人たちの話を聞くと「あれ、それでいいんだ」と思えます。
もちろん、その方たちも現在進行形で悩みはやってきています。
それでも「そういうこともあるよね~」と考えることで良い方法を考えることが出来るんです。
「明るい不登校」の存在
でもそんなお母さんたちは、なかなか身近にはいないもの。
そもそも不登校している事を公言している人は少ないので、身近な相談先が見つけにくい…。
でも今はインターネットがある!
毎朝8時から、clubhouseにて「明るい不登校」というルームが開催されています。
私も、毎朝、代表の方と一緒にモデレーターの1人としてお話をさせて頂いています。
今日(6月3日)でなんと115回目でした!
2021年2月半ばから開始したこのお部屋。
平日、土日祝日関係なく、朝8時からお話しています。
そこでは、他ではなかなか聞いてもらえないような不登校のお悩みや、不登校関連のイベントなどの情報交換も行われています。
現役の学校の先生や、校長先生、行政の方が参加されることも。
毎日、毎朝、入れ替わり立ち代わり、色んな人が入ってきます。
ここだから聞けること。
ここだから話せること。
そして、そんな人たちの話を聞いていると、自分も明るくなってくる。
ここで救われた人もいます。
一人でも多くの人に知って欲しい。
clubhouse内ではアーカイブが残らず、情報が流れてしまう為、オープンチャットも開設されています。
ぜひ、興味があれば参加してみてくださいね。
独りで孤立して、悩みを抱えてしまうこと。それが一番しんどいんです。
でも、悩んでいるのは独りではない。
正解や答えはないにしても、まずは「明るい不登校」を目指してみませんか?
少しでも誰かのお役に立てますように。
おしまい