N高校へ入学した息子
中3の時期に不登校になった現在高校1年生の息子。
学習障害グレーゾーンということもあり、授業に全くついていけずに中学校生活を送りました。
進路の時期になったとき、担任の先生からは「通知表に1があると進学できるところは非常に限られています」と私立への進学を強く勧められたことを思い出します。
通信制の高校については、こちらが聞いてやっと情報が出てきたくらい。
その時もらったパンフレットを見て、ちょっと偏った情報だなぁという印象を受けました。
そんな進路の時期に、我が子が選んだのは「N高等学校」でした。
たまたま、通信制高校の合同説明会に参加し、その会場でN高のブースで説明を聞き、翌日にオープンキャンパスがあるというので申し込み。
翌日、キャンパスでのイベントに参加した帰り「N高にする」と即決。
※後日、中学の担任の先生に「N高校を考えている」というと「?(なにそれ?)」という顔をされました。ご存じなかったようです(;^_^A
ネットコースとオンライン通学・リアル通学コース
N高等学校にはいくつかのコースがあります。
- ネットコース【必須】(自宅で完結・自分のペースで履修科目の授業を進める)
- オンライン通学コース(週1・週3の午前か午後でオンラインで授業を受ける・履修科目はネットコース)
- リアル通学コース(週1・週3・週5でキャンパスへ実際に通えるコース)
ざっと説明するとこんな感じです。ほかにも、別でプログラミングコースなども存在します。
どのコースでもスクリーングで年に5日ほど通学する必要があり、そのほかにも必須で受けなければいけないオンライン授業もあります。
オンライン通学コース、リアル通学コースはいわゆるオプションのようなもので、費用が別途発生します。
※実質無償化となる「高校無償化」(高等学校就学支援制度)は対象外。なので実費。
息子の場合、昼夜逆転しているということもあり時間管理が自分でできないので、多少のスケジュールは必要かと思い、今年度開設されたオンライン通学コースを選びました。
週3の午前コースで年間約456,000円が必要(授業料他)
※1年次の合計488,000。別途MacBook購入必要。
リアル通学コースだと週3でも授業に関連する費用だけでも約730,000円/1年次かかるので、ちょっと厳しい。週5なんて955,000円だもんなぁ。(プログラミングコースは年間130万円超)
これに通学の交通費もプラスされます(学割対象外)※週5コースのみ差額支払い制度有
オンライン通学にかかる費用は、「母子父子寡婦福祉資金」の貸付制度を利用しました。(ひとり親家庭対象の貸付制度です)
私立並みの金額?なのか分かりませんが、とにかくお金がかかる。
入学するのに成績や内申書などは重視されないので助かりました。
オンライン通学コースのメリット
家を出る必要がありません。
標準のネットコースも同様ですが、これにつきる。
雨の日も風の日も、雪でも真夏でも、自転車通学・電車通学しなくていい。交通費もかからない~!
オンライン通学コースについては、決まった曜日・時間にZoomで授業を受ける形でした。クラスは50人ほどいたようです。
教室がないから、50人でもやっていけるんですね。
ブレイクアウトルームを使ってディスカッションをしたり、クイズをしたり。
楽しそうじゃないか!と思いましたが、このコースを息子は3か月でやめることになります。
なぜやめたのか?
これはやってみて分かったことですが、オンライン通学の授業では必須の履修科目の内容を学習するわけではありません。
いわゆる、数学・国語・社会・英語などの授業を受けるイメージではないのです。
主にプログラミングや、コミュニケーション、ディスカッションなどを行っていました。(私が直接参加したわけではなく、息子の話をもとにしています)
多分、入学当初のパンプレットにも記載はあったとは思いますが(;^_^A
やはり実際に授業を受けてみると、本人も「思ってたのと違う」となったみたいです。
授業自体は楽しそうでした。
「クイズで2位になった!!」と嬉しそうに話すこともありましたし、「Photoshopで一番に画像が完成できた!」と言ってきたこともあります。
やっぱり、自分の得意なことを認めてもらえる環境って大事なんだなぁ!
昼夜逆転・生活リズムの乱れの改善は望めたのか?
「オンライン通学にすれば、生活リズムが整うのでは」という、私の思惑は見事に崩れました。
そもそも、本人の主体が「オンライン通学」の方向に向いていないからです。
「授業」があると思うと、それに向けてリズムが整うかと思えば大違い!
あくまでもメインは「本人のやりたいこと」なので、夜中にゲームをすることは変わりません。
そうすると、翌朝起きれなくなる。眠い目をこすって参加しても、結局頭に入ってこない。
夕方17時に寝て、翌朝5時に起きるということも。
そうかと思えばオンライン授業以外の日は16時頃に起きてきて、夜中はずっと起きている…。整うわけない!!
私が自宅にいるときは「今日は授業のある日だよ」と起こすこともしばしば…。
私が外出しているときは起きれずにそのまま寝てしまっていることもあったようで、時々先生からも電話がかかってきました。
先日も授業中に「カメラでお姿が拝見できないのですが…」と先生からの電話。
部屋に行くと『明らかに今まで寝てたでしょ』と思える顔でパソコンに向かっていました。(私が部屋を開ける瞬間に起きたのか??)
うーん、これって意味あるのかな。
やりたい、楽しいならきっと本人も意欲的に参加すると思ってたけど、どうやらそうではなかったみたいです。(これは子どもによって違うと思います)
「オンライン通学やめたい」という息子の言葉
そんなある日「あの授業、思ってたのと違う。やめたい」と言ってきました。
N高校は年度途中でもコース変更が可能です。(4月・7月・10月・1月のタイミング)
これは、入学時期や編入に関しても一緒。各月の前月の指定日までの申請が必要になります。
その息子のやめたい宣言は、コース変更申請締め切り日の3日前。
ギリギリ間に合う!!!
(締め切り日を過ぎると、1学期分の授業料を払わなくてはいけない)
なので、コースを「オンライン通学」から「ネットコース」へ変更しました。
手続きも、Webで行えてすぐ完了!!
本人がやめたいというなら、やめよう。
それが私のスタンスです!
担任の先生からの電話
数日後、担任の先生から電話がかかってきました。
「コース変更の件、何か理由がありましたでしょうか?」と。
もちろん、授業のせいでもないし、ましてや先生のせいでもないことはきちんとお伝えし(課題提出などに関しても連絡を何度ももらっていたので手厚くフォローして頂けていました)お礼を言いました。
そして、またオンライン通学に戻ろうと思えば、戻れるのです。
今年度から新設された「オンライン通学コース」リアルに通学するのはハードルが高いけれど、クラスメイトや友達と話したい、というお子さんにはよいかも!!
ネットコースの課題提出も息子は非常に危ういので、これからも見守りつつフォローしたいと思います…。
おしまいっ