夕食のハヤシライス
ある日の夕飯に、ハヤシライスを作りました。(※写真は撮影していなかったのでイメージです)
高1の長男は夕方(18時頃)から寝て、夜中に起きてくるので夕飯では食べず。
翌朝顔を合わせた時に「朝に食べる」と言って来ました。
なのでご飯を炊き、炊きあがったばかりのご飯をよそって、ハヤシライスの完成~!
我が家では、炊飯器に残ったご飯は、お茶碗1杯分の保存ケースに入れて冷蔵庫で保存しています。
1つめ、2つめ…と、ご飯ケースによそいます。
次男がお手伝いとして、隣で順番にケースの蓋を閉めてくれていました。
そして3つめを入れようとしたとき…私は何を思ったのか、ケースを手に取らずにお茶碗にご飯をよそったのです(笑)
引き出しの中、保存ケースの隣にあったお茶碗www
完全に無意識にそちらを手に取って、ご飯を入れていましたwww
「うわぁ~やってしまった!」
「お母さん、何してんの~」と長男、次男の3人で大笑い。
『別のケースに入れなおさなきゃ』
『余計な洗い物を増やしてしまった』
『なんでこんなドジをしてしまったんだ』
と心の中で自分の失敗が頭をよぎった次の瞬間、長男が
「それも、僕食べるよ」
と、ひとこと。
最初にハヤシライスをよそったとき、普通に大人が食べるくらいの量のご飯がすでに入っています。さらにプラスしようものなら、明らかに量が多い。
それでもさらに食べるという長男。
ためらうことなく、私からお茶碗に入ったご飯を受け取り、ハヤシライスの上に追加ご飯をドンッ!と乗せました。
まるで、ハヤシライスの上にご飯の雪だるまがいるような状態!!
『そんな量食べれるの???』という顔をしている私をよそ目に「お腹空いてたからちょうど良かった」と、そのまま自分の部屋に戻っていきました。
後から考えると、本当にお腹が空いていたとしても大人でも躊躇してしまいそうな量でした。(普段、長男は小食ですw)
でもそんな息子の行動のおかげで、私のミスはただの失敗で終わることはありませんでした。
ただ、息子の希望通り、たくさんのご飯をよそっただけ。
『なんてどんくさいんだ』と自分を責めていた気持ちまで綺麗に消えたのでした。
もし、あの行動が息子の優しさだったとしたら…と考えると涙腺が緩みます。
約2年前のレタス事件
このエピソード以外にも、長男の優しさが伝わってくることがありました。
次男(当時小学1年生)は野菜嫌いで、おかずの付け合わせのレタスなどもほとんど食べません。ちょうど私も仕事が忙しく、精神的に余裕もなくてイライラしていた時。
せっかく作ったおかずを残され、レタスにも口をつけず、グズグズと言う次男。その時私のイライラはMAXに達し、
「食べたくないなら、もう食べなくていい!!」
と泣きながら残ったレタスを台所の流しに投げ入れました。
そんなことしたい訳じゃない。
なのに、そんなことをしてしまった。
もっと優しく、余裕をもって接したいのに…と思いながらも、流しに捨てたレタスを見ると涙が止まりません。
そんな私の姿を見て、次男も泣き出す。
すると長男(当時中2)が、すっと私の横に来て、流しに捨てられたレタスを広い、迷うことなく自分の口に入れ、
「お母さん、おいしいよ」
と、目を見てひとこと言ってくれました。
普段、食べ物がお皿から食卓に落ちただけでも決して食べようとしない長男。(拭いてある机でも、汚い!と言います)
そんな彼が、台所の、しかも流しの排水口近くに落ちた物を食べるなんて…。
でも、そんな息子の行動が、私の心を救ってくれました。
優しい。本当に優しい。自慢の息子です。
過去には不登校になり、ゲームやパソコンばかりして、今でも生活リズムは整っていないけれど、そんなことどうでもいい。
いてくれてありがとうと、生きていてくれて、支えてくれてありがとうと。
どんな君でも大切な息子。
いつまでも、その優しさを忘れずにいてね。
おしまい