「お金」に関する話が続きますが、
使えば入って来る(戻って来る)という体験をもうひとつしたことがあります。
これは、「使った」というよりは「紛失」したケースになりますが。
とある給料日翌日、土曜出勤の日で会社へ向かう途中。
前日に口座から口座へ資金移動するために現金を引き出し、通帳ケースと一緒に
手提げかばんに入れて持ち歩いていました。
私鉄に乗り、乗り換えて地下鉄へ。
特に混んでいた訳ではありませんが、車いすスペースの窓際に立っていました。
手荷物を、窓と手すりの間に挟んで。
音楽を聴いていて、ふと降りる駅に気づいて急いで降りたんです。
そう、手ぶらで
階段を上がろうとした時、気がつきました。
まさに「血の気が引く」という経験をした、あの瞬間を忘れません。
電車は、すでに出発してしまっています。
使っている銀行の通帳(2人分)、キャッシュカード(2人分)、数枚のクレジットカード
しかも資金移動しようとしていた現金(5万円)
今までのお年玉等が入った子どもの通帳(2人分)まで!(通帳ケースに全て入っていましたので)
急いで忘れ物センターに駆け込むも、電車が終点に行くまで車掌・運転士とは連絡取れず、
万が一見つからなかった場合は、月曜日に連絡して下さいとのこと。
どうしようもないので、降りた以降の駅にも連絡をして落し物が無かったか確認。
回送でもどってくる駅にも先方から指示された通り30分~1時間おきに連絡したりもしました。
でも、結局見つからず。
自己嫌悪で落ち込みました。
仕事帰りには警察に遺失物届を出しました。
何が入っていたか具体的に書くのですが、記憶も定かではありません。
(ちゃんと管理出来ていなかった)
このカードも入っていた気がする…なんて曖昧な!!
メインの口座キャッシュカードは停止し、クレジットカードも一部廃止(使う予定ないのに残していた)
嘆いても悔やんでも戻って来ないものは戻って来ないのです。
その一日が終わるころには、半分開き直っていました(笑)
口座やカードは手続きで停止して、万が一被害があったとしてもそれは自業自得ではないかと。
同じ失敗はしないようにしようと、不要なカードを見直しして、
口座番号を控えておくなど、管理をすることにしました。
あの日ほど、落ち込んだ日はありませんでした。
でも、その日の夜。
会社から電話があり、「カバンが見つかった」と!!
カバンに一緒に入れていた名刺から、会社に連絡が入ったそうです。
見つかった嬉しさはもちろんありましたが、中身の安否が気になります。
夜も遅かったので、翌日の朝に駅に取りに行く連絡をして、
翌朝すぐに向かいました。
(化粧ポーチも手提げの中に入れていたことをこの時点で気付いた)
駅長室(忘れ物センター)で名前を告げ、カバンを受け取ったところ、
なんと全てのものが物がひとつも無くならずにそこにありました。
無造作にケースに挟まっていた現金でさえも。
仕事の手帳、読みかけの書籍、参観日申し込みの用紙まで。
(気が動転して覚えていなかったものたち)あ、あと、化粧ポーチw
あの時の喜びも、今まで感じた事なかったかもしれません。
二日間で、どん底と、最高な気分を味わったのですから起伏がすごい(笑)
発見者が誰なのかは教えて頂けませんでしたが、
見つけて、拾って下さった方には感謝の気持ちしかありませんでした。
と同時に、今まで自分も落し物を見つけた時は交番に届けたり
落とし主に届けたりしていたので、日頃のおこない!!!とポジティブ発動。
「情けは人の為ならず」です。
良いも悪いも、行いはいつか自分に返ってくる。
同じようなことがあった時、困っている人がいると思えば
正しい行動をしたいですね。
お礼とか、見返りとかじゃなくて
人の喜びや感謝、笑顔が、広がりますように。
おしまい