毎日、会社に出勤する際には、だいたい同じ時間の電車に乗ります。
そうすると、乗って来る人の顔ぶれも似たような感じ。
一人一人顔を覚えている訳ではありませんが、
「あ、この人いつもこの席に座ってるな」とか
「いつも次の駅で降りるな~」とか、気になると覚えてしまいます。
また、電車を降りてからも
同じビルの別の階の人とは、エレベーター前で一緒になったりします。
電車も同じ時間帯に乗って、ビルも同じとなれば
もちろん顔を合わせる頻度も多くなる訳で、挨拶をするように。
同じエレベーターに乗ると「何階ですか?」と聞いているうちに降りる階も覚えちゃうので、
先に乗った方が、相手の階数も押してあげたりします。
その人は、ロマンスグレーのおじさまで、優しそうな顔立ちの方。
エレベーターに乗っている間も、「今日は寒いですね」とか他愛もない会話をしたりします。
(自分から話しかけちゃうんですが)
一緒になった時には、どちらともなしに、お互いが降りる階のボタンも押しています。
先日その方と、別の人とエレベーターが一緒になった時に、
その方は自分の階のボタンだけ押されました。
なので、私が自分の階のボタンを押そうとしたら
「あ、すみません、考え事してまして…」と、急いでボタンを押してくれたのです。
「いえいえっ、いつもありがとうございます」とかえって申し訳ない気持ちにもなりましたが、
別に知り合いでもなく、同じビルに勤めていて少し顔見知りな程度でも覚えて頂けていると言う事に、改めて良い印象を受けました。
これも一種のコミュニケーションかなと思います。
無言でこの数分を過ごす事も出来るとは思いますが、
挨拶したり、何階ですか?って声を掛けるだけでも空気が変わります。
自分に「関心を持ってもらえている」と感じられるのは嬉しいことです。
大げさかもしれませんが、存在を認めてもらえている気がするから。
人との接点って、こういう何気ない所から生まれるんですよね。
過度の干渉は別物ですが、ちょっとしたことで相手にこんな気持ちを与えられるのだなと思いました。
私も誰かにそんな良い空気を届けられますように!
おしまい